なかなか好評だったヨーロッパのほうがよかったな〜と思うことの日本編、
欧州を滞在して気づけた「日本のいいところ」を挙げてみようと思います!
物が豊か
クソ豊かです、お客様。東急ハンズに100円ショップ、ドラッグストア... どこへ行っても、ものすごい種類の商品が売ってる。
消しゴムだけでこんなに種類がある。え?え??!?!となります。
本屋さんへ行っても例えば英語の参考書ひとつとっても、
「どれを買えばいいのかわからない」って、ものすごおおおおく贅沢ですよ。
外国ではそれぞれ2、3種類ずつぐらいしかなくて、
しかも一色刷りの味気ない参考書ばかりだったり。
技術書もそうですね。日本人の勤勉さも表れているのかも。
日本の本屋さんも外国にいるとすごく恋しくなる場所のひとつでした。
物の品質が基本的に良い
日本の家電がこれまで世界で愛されたのって、「壊れない」ってのも大きかったと思うんですが
家電のみならず文房具にしろ日用品にしろ服にしろ、信頼感絶大です。洗剤からサランラップまで、いろいろ日本から送ってもらっている日本人も珍しくはありません。 女性の場合、生理用品のクオリティの違いにも愕然とします。
100円そこらで売ってるペンがものすごく書き心地良い。
欧州で売ってる「ふつうのノート」の紙なんてひどいものですよ。
日本人が「これはマトモかも」とようやく思えるのがモレスキンやロディア。
でも日本ならジャポニカ学習帳だってそんなにひどくないでしょ。
ちょっとした豆知識まで書いてあって、再生紙で出来てて、こんな素敵な文房具は世界でほかに無いと思う。
服もちょっとかわいくて手軽に買えるような服がなかなか見つかりません。
最近でこそZARAやH&M、Forever21がどこにもありますけど、やはり日本には
日本人好みなモノが選り分けられて来てるの?って思うぐらい、
あちらでみるとえ?というものばかり。
↑Photoshopしてないですよ?
結果、ユニクロが大好きになります。
ユニクロのあの価格とクオリティに叶う服屋はなかなかなかったですよ?
ダブリンにはユニクロ無いので、ロンドンユニクロで大はしゃぎしましたです。
ユニクロや無印良品は、欧州ですごく評判が良かったですよ。
これは私の仮説なのですが、こういう「ふつう」の基準が欧州は低いから、
スーパーブランドが生まれるのかもしれないですね。
正直日本ならスーパーブランド買わなくたって素敵で丈夫なバッグや服もたくさんありますし。
モノだけではなくインフラもけっこう欧州は不安定なところが多くて、
雨が降ったら電話がつながりにくいとか、
なぜか今日はシャワーのお湯が出ないなんてこともまああります。
日本に帰ってきてシャワーの水圧と温度が一定で出せることに感動し、softbankが充分すぎるほど繋がる!!!と思ってしまいました。
母国語で不自由ない暮らしが送れる
◯◯は移民の国です。という表現がよくありますが、英語を公用語とする国はみんな移民だらけです。アイルランドもその例にもれず、欧州中とくに東欧から仕事を求めてやって来る人がすごく多い。
自国で仕事が見つからない、もしくは給料がアイルランドの半分ぐらいなんだもん、という人たちばかり。
彼らにとって「第二、第三の言語を学ぶ」ことは仕事を得るためにも必要なこと。
つまり命がけです。
「今年こそ英語やりたいなー、でも続かないんだよなー」というレベルじゃありません。
日本人がなかなか英語上手と言われない理由の1つはここにあると同時に、
母国語でこれだけ生活ができるのは、実はありがたいことでもあるのです。
本屋さんへ行っても映画を探しても、
「翻訳されていないから◯◯語で読まなくちゃ/観なくちゃいけない」というケースは ほとんど無いのではないでしょうか。
言語人口1億人超えはダテではありません。
よって、言語人口が少ない言語を母語とする国ほど英語教育がしっかりしていて、
バイリンガルが普通だったりします。アイスランドや北欧などなど。
行儀が良い
行儀はやはり最高に良いですよね、日本人は。例えばアイルランドはじめ欧州の電車ってシートがボックスシートになってることが多いのですが
座ったら向かいの席に足を乗せる人の多いこと。
しかも靴のまんまね。
もちろんみんながそうじゃないですけど、
「土足を乗せないこと」ってステッカーが貼ってあります。子供か?
食事もみんな本当に食べ方が汚い。雑。粗雑です。
残しまくりなんです。
日本食レストランでバイト経験のある人が、
「きれいに残さず食べるかどうかで、日本人かわかる」とも言っていました。
基本的な知識・知恵がある
自分の意見を述べる教育こそあまり受けてないものの、「そのぐらいのこと誰でも知ってる」
「そのぐらいのこと誰でもすぐ思いつく」
と日本人が感じることがちょいちょいあります。
ビタミンCは柑橘類に入ってる、カルシウムは牛乳で摂る、とか、
燃える燃えない、リサイクル出来る、とか、欧州ではいい年した子が案外知らなかったり。
旅行のプランなんかも日本人であれこれアイデアを出していると
「なんてアタマがいいの...」と「ふつうじゃね?」というところで驚かれたりします。
こまやかさ
細やかさに美を見出すのは日本のお家芸なのかもしれない。先述の「基本的に物がこわれない」とも通じるところがありますが。
羽田の国際空港をこの間歩いていて、ふとカーペットに細かな桜の模様があることに気づきました。
ああいいなーー、と思ったんですが、これ外国人気づかないだろうな〜、
デカデカと「忍」とか描いたほうが喜ぶ気がしますw
そこに気づいていいな、と思う心を持った外国人はやはり、魅せられるんだと思います。
日本に来て働いているアイルランド人の友人に、日本のどこが好きなの、ときいてみると 「ディテールへのこだわりが本当に素晴らしい。日本にしか出来無いと思う」と言ってました。
日本国パスポート最強
これはまた別で記事を書こうを思うのですが、基本的に外国へ行くのにはパスポートのほかにビザ(滞在許可証)が必要なのですけれど、
日本国パスポートを持っていれば観光で3ヶ月以内ならビザは要らないよ、
という国がものすごおおおおおく多いんです。
確か「ノービザで行ける国の多さ」世界で五本の指に入ってたはず。
アジアではもちろんダントツです。
これは我々の先輩たちが世界各国で信頼を得てきた証。
世界には旅行に行きたくてもビザ取得にがんじがらめで行けない人がたくさん。
日本に生まれたら旅行は行かないともったいない!
四季
外国に行って案外ものすごく大事だったんだな、と感じるのが四季。
東京から行ったせいもあるかもしれませんが、うだるように暑い夏やかじかむ寒さ、そのあいだにある春に秋、季節の草花や旬の食べ物。
アイルランドの寒い春は、わくわくせず私には合いませんでしたねえ..
食べ物がなんでもおいしい
食べ物の充実度は本当にすごい。聞いた話では世界中の料理が唯一すべて食べられる国、ともききます。
まあでも、ちょっと頷けるかもしれない。とくに東京はなんでもありますし。
そして、けっこう本場を凌駕していると思います。
日本人好みの味付けってのもあるかとは思いますが、
調味料の豊富さ、調理法のバリエーション、外国から取り入れたものの アレンジのうまさはダントツなんじゃないでしょうか。
人の物を盗らない
カバンのクチが開いててもだれも手を入れませんもんね。って書くとそれが日本では「当たり前」ですが、諸外国では「スリがいる」のが当たり前。
当たり前なので、スリにあったよお!と騒いでも
そりゃあんたが悪いよ。と誰も味方になってくれない場合がほとんどです。
財布を落としてもちゃんと届く可能性そのものがあるってすごいですよ!
日本にだってスリも万引きもいるにはいますが、比にならないでしょう。
欧州ではどんな店にも万引きチェックするゲートが備えられているし、
いろんなお店に巨漢のガードマンが立っています。
きれい好き、掃除のしかたを知っている
スタバやマクドなどでも、欧州では自分の使ったあとは片付けないのが普通。これは「片付けもコーヒー代に入ってる」という考え方や、
「掃除する人の仕事がなくなっちゃうでしょ」という話がベースにある様子。
まあそれはそうかもしれないけれどさ。けどさ...!!!と日本人なら思っちゃいますね。
「たつ鳥あとを濁さず」っていい言葉ですよね。
また、アイルランドではいろんな国の人と一緒にフラットシェアをするのが一般的ですが
日本人のあちこちから聞かれた声が「一緒に住んでる人が掃除のしかたを知らないんだけど」という不満。
あちらの人たち、掃除は「"掃除する人"にやってもらうもの」と考えがちです。
基本的に「自分の使ったものは元に戻す」という概念があまり無い気もします。
あちらのスーパーには「やーめた」というモノの山がレジ前にどっさり。
その中には冷凍食品や乳製品、生鮮品なんかもあるのですよ。
ダメになっちゃうってどうしてわからないんだろう。。。
日本では小学校に「掃除の時間」がありますが、あれは世界でも珍しく、実は非常に素晴らしい習慣のようです。
掃除の基本が身につくし、自分たちの使うものは自分たちできれいにしよう、とか、 当番を決めて自分の受け持ちを責任もってやろう、というのを自然と学んでいるんですね。
みんなきちっと仕事している
なにもかもきちんと機能していますよね。郵便もほぼ確実に届くし、まあ政治は今はおいといて、銀行やいろんなお店、交通などなど。
欧州はどうも「それ10分でできるじゃん」と思うことに1週間かかることとか
まああったりするわけです。
付箋に書いて貼っておいて誰でもわかるようにしとくよー、ってやってくれればいいのに
その人今日はいないや。また来て。ってふつうに言います。はかどらない!!!
あと小銭も大切にしますね。
ダブリンはあちこち道端に1セント、2セント、5セントコインが落ちてます。
たまに10セントコインが落ちてることも。もったいない...
南欧やちょっと田舎の街に行くとお釣りは四捨五入することがあって、
例えば10.12ユーロのお釣りだったとき、10ユーロ札と10セントだけ返ってくる。
「2セント足りないよ?」というと、5セント渡されたことがあります。
「2セントコインが無いのよ」って。そういう問題じゃないw
そのほかにもやっぱり「お客さん」に丁寧(ちょっと丁寧すぎw)、
地域それぞれに特徴が様々、なにより世界でも非常に珍しい歴史...などなど
日本っていいなあ。。と思うことは本当にたくさんあります。
外国に行って初めて良さに気づくことってすごく多いので、
気づいた日本の良いところはどんどん私なりに発信できたらいいなと思っています。